広大地(注)の再評価により、720万円の相続税還付に成功した事例

広大地(注)の再評価により、720万円の相続税還付に成功した事例

状況

ご依頼者は一旦相続税の申告をしたものの「相続税をもっと減額できたではないか？」という疑問が生じ、弊所にご相談されました。
申告書を拝見すると一部の土地について「広大地」の可能性があるにもかかわらず、通常の土地の評価方法で評価されていたものがありました。

「広大地」として評価認定されれば土地評価が40％程度減額できる可能性があります。

※広大地の評価規定は基準が明確ではないため、税務署との見解の相違がしばしば生じ、税務調査でもよく争われる論点です。
いかにして税務署を納得させるだけの資料を提示できるかがポイントとなります。

FOCUS

  • 該当の土地が「広大地」に該当するかどうかの判定基準が形式的に整っているか？
  • 形式的に整っていた場合、実質的に広大地として是認される根拠はあるのか？

解決方法

現地調査を実施し、土地形状・周囲との道路接続などを詳細に測定しました。
土地評価における「広大地評価」の要件にあてはまるか、過去の裁決事例を確認します。　　　　
さらに、不動産鑑定士と連携して「不動産調査報告書」を作成し「更正の請求書」を提出しました。
そこで、更正の請求が認められ土地評価額が3,150万円減額、相続税額720万円が還付されました。

【評価差額】
当初の申告による評価額：7,260万円
更正の請求による評価額：4,110万円
評価差額：7,260万円－4,110万円＝3,150万円
還付を受けた相続税額：720万円

（注）広大地の評価は税制改正により「地積規模の大きな宅地の評価」が適用されています。

SUMMARY

  • 「不動産調査報告書」を作成することで大幅な土地評価減及び相続税還付を実現できました。