悪臭の影響を評価に反映し、土地評価を10%減額した事例

悪臭の影響を評価に反映し、土地評価を10%減額した事例

問題点

相続された土地は養鶏場に近接しており、風向きによっては悪臭が発生する場所にありました。悪臭により生活環境に及ぼす土地と判断されれば「利用価値が著しく低下している宅地」として土地の評価が10%減額できます。

FOCUS

  • 悪臭が常態化している証拠(近隣施設の存在、風向き、苦情の履歴など)があるのか?
  • 悪臭によって利用可能性がどの程度制限されているのか?(例えば住宅用地としてどこまで快適か等)  
  • 悪臭の根拠をいかにして提示できるかがポイントとなりました。

解決方法

養鶏場の位置関係、距離、風向き・天候による被害実例を収集しました。
(近隣住民の聞き取りや過去の苦情記録/写真)

また、現地で臭気測定ができる場合、簡易な測定や人的証言で日常生活への影響を調査。
養鶏場周辺を調査したところ、養鶏場の経営者が近隣住民に対するチラシを配布していることが判明。養鶏場の経営者自ら悪臭を認めていた内容だったため、根拠資料として重要な資料と判断・これを申告書に添付し、悪臭により利用価値が低下していることを主張し、土地評価を10%減額しました。

【評価差額】
・調査前の評価額:2,088万円 
・実際に申告した評価額:1,879万円
・評価差額:2,088万円-1,879万円=209万円

SUMMARY

  • 臭気・騒音については実際に臭気・騒音レベルを計測する方法が考えられますが、立証が難しいため、他の有力な立証手段も検討します。今回は養鶏場の経営者がを配布しているチラシが重要な立証資料となりました。