私は自分の事務所の報酬については、同業者の報酬を徹底調査した上、実際にかかる労力、経営を成り立たせるための最低限の利益とのバランスを見据えて、価格設定しています。

そして、市場の動向とサービスの内容充実等を考慮しつつ、定期的に何度も見直しして今に至っています。
実際のところかなりギリギリの価格設定をしています。

そしてこの報酬については実際に手がけた労力・手間・内容が報酬に見合わない場合は、ときに値上げを要求することもあります。
これは私が常に「適正価格」を意識しているからです。

しかし、お客様によっては何でもかんでも「値下げ」を要求してくるかたもいます。
実際のところかなりぎりぎりのところでやっているので、これ以上の値下げを要求されることは厳しいですし、何よりモチベーションが「がくっ」とおちることは事実です。

しかし、無形のサービスを提供するものとしては、この価値をわかってもらうことも非常に難しいことかと思っていますし、逆にその方にとっては見合わない報酬と思っているのであれば、こちらとしても反省しなければならないものだとも思います。

なので、本来もっと報酬を要求すべきところ、それができない場面も多々あります。
難しいですね・・・。
以下は私のFacebook友達の見田村さんのコメントです。私の気持ちを代弁している投稿でしたのでアップさせていただきました。さすが説得力のある文章です。
(シェアがうまくできなかったのでコピペさせて頂きしました。ご了承ください。)

「無形のサービスを利用する際に注意すること。」

先日、MMC(三方塾)というところで「投資と税金」に関するセミナー講師を務めたのですが、その懇親会から移動するタクシーの中での会話に「自分が【全力で】頑張れる報酬」という話を三方さんがされていました。
多くの業界で価格破壊が起きていますが、製造メーカーが決まっており、どこの店で買っても同じ品質である場合はともかく、無形のサービスを利用する場合には、値切らない方がより質の高いサービスを受けられます。

逆に、値切った場合は、提供する側のモチベーションが落ち、提供するサービスのクオリティーも一緒に落ちていることは「よく」あります。

しかし、無形のサービスであるだけに、サービスを受ける顧客側は価格を落とせたことに満足し、実は、品質が落ちていることに気づかない場合も多いでしょう。ここが一番、怖いところです。

だから、無形のサービスを利用する際には絶対に値切っては駄目で(明らかに、高すぎる場合は別ですが)、相手が提示する価格(=相手が全力で頑張れる報酬)を受け入れることが大切なのです。
私はセミナーを撮影する際にある撮影会社さんにお願いしているのですが、そこの社長さんに教えてもらった話に、下記のものがあります。

その社長はある顧客から撮影を依頼された際に前泊するように指示を受け、その顧客がホテルを用意してくれたのですが、その部屋が非常にいい部屋だったそうです。

もちろん、スイートとかではないと思いますが、その部屋を見た時に、その社長は「よりモチベーションが上がった。最高の物を作ろうという気持ちがより高まった。」とお話しされていました。

そして、私もこの会社に撮影を継続的に頼んでいる訳ですが、その理由は「最高のクオリティーで撮影、編集されたDVD」を購入者に届けたいからです。

だからといって、その撮影会社に支払っている報酬は高い訳ではなく、「適正価格」です。
もちろん、もっと安い価格の撮影会社を探せばあることは分かっていますが、探す気すら起きません。
なぜならば、「安かろう悪かろう」という可能性も十分にあるし、今の価格と品質に十分な満足をしているからです。
だから、要望や意見は言っても、クレームは言ったことがありません。

その方がお互いに気持ちよく仕事ができますからね(重要)。
だから、無形のサービスを利用する際には、相手から提示された価格を値切っては駄目で、相手から提示された適正価格(=相手が全力で頑張れる価格)で受け入れることが大切なのです。
別の話になりますが、先日、ある弁護士さんにうちの顧問先の相談案件を依頼しました。
その際に秘書の方から「見田村先生の紹介なので、通常■円の相談料を■円にさせて頂きます」と言われたので、私は断りました(笑)。

もちろん、値下げをしてもらった相談料でも品質が落ちることはないでしょう。
しかし、値下げを断ったことにより、相手のモチベーションは確実に「より」上がることと考えているからです。
少なくとも、私ならそうなります、大半の場合は紹介者価格を喜ぶ人はいても、断ることはほぼないでしょう。
そこに大きなポイントがあります。

このように、「無形のサービス」と「品質」には間違いなく、因果関係があります。
提供している側の私自身が言うのだから、間違いありませんし(笑)、同様のサービスを提供している会社の多くは同じ意見でしょう。

だから、無形のサービスを依頼する場合、「適正価格」を支払うことは本当に大切なのです。
「提供側が全力で頑張れる報酬」でなければ、結果として、それは「購入者側が気づかないままに」、「そこそこの品質」のサービスを受けていることになるのです。
だから、「本当にいいサービス」を受けたいならば、値切ったことに満足していては駄目なのです・・・。